18 6月 2013

【書評】 自宅ではじめるモノづくり超入門

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【書評】 自宅ではじめるモノづくり超入門

モノづくりは変わった・・・
粘土と石膏とシリコンにまみれた世界から、デジタルツールが鎮座する世界にと

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる と騒がれる中、3Dプリンターが一般に向けて販売され始めて数年。私もボーナスをつぎ込んで購入しましたが、その1年後には同精度で価格が1/4の製品が発表されるくらいの速度でこの分野は発展しています。

今回紹介する「自宅ではじめるモノづくり超入門」は
そんなこれからのモノづくり世界=個人メイカー向けの指南書です。

これは『モノ作り』の本です

本の内容を簡単にまとめると以下の3部になります

  1. モノ作りを始めよう、モノづくりの基礎知識と3Dプリンタの基本
  2. 3Dモデリングの基本と、実践、123D Designの使用方法
  3. 本格的な個人メーカーを目指して

ページ数の割合でいえば、2が70%ぐらい割かれていてAutodeskが提供しているフリーの3Dモデリングソフトである123D Designの詳細な使い方が載っています。今の所、このソフトの使い方が載っているのはこの本のみで、これから増える可能性はありますが「今、早く作りたいんじゃ!」と言う人には非常に貴重な情報です。私は大喜びで読み漁りました。

さて、一見するとページ数の割合から「3Dモデリングと3Dプリンターの使い方」の本に思えるかも知れません。

しかし、本当に重要なのは1と3です。

「モノづくり」とは3Dプリンターやモデリングソフトが使えることではない

この本に書かれている「モノづくり」に重要な事は
製品開発フローから始まり、設計、開発、販売の各ステップ。その中において3Dプリント、3Dモデリングがどういう役割を果たし、その使い方、使用方法、あるいはその注意点はどういうものか? という事です。

3Dプリンターが「万能の魔法の杖」ではなく「人間が面倒を見る必要のある道具」として説明がされている。だからこれは(非常に貴重な)「モノづくり」の本なのです。

自由は我が手に!・・・で、どうしよう?

(略)自分が欲しいものを手軽に作ることができる時代でもあります。 既製品の中に自分が本当に欲しいものがない場合は、それを作ってしまえば良いのです。iPhone ケースや名刺入れ、ペンケースのような小物から、模型やプラモデル、指輪やネックレスといったアクセサリ類、チェアやコーヒーテーブルといった家具に至るまで、自分専用の、自分の要望を満たすプロダクトを比較的容易に、かつ安価に製造できる時代になったのです。 …本書より抜粋

自由にできる、という事は「何していいのか分からない」と表裏一体です
「モノづくり」への憧れだけではどうしようもない、目的あっての手段です。

先にも書きましたが  設計→開発→運用 のフロー、すなわち「何の為に作るのか?」がモノづくりには何よりも大事で、それは企業だろうと個人だろうと、仕事だろと趣味だろうと変わりません。目的が定まっていなければ、どんな良い機材があろうとソフトがあろうと意味が無いのです。

3Dプリンターを買って何するの?

今、3Dプリンターを勢いだけで購入しようとしている方が多いかも知れません。
しかし、買う前にこの本を読んで「3Dプリンターを購入して自分が何をしたいのか?」を考え直してみては如何でしょう?その回答が得られれば充実したモノづくりライフが送れます。

ちなみに私は

「コスプレ小道具を作る!」

と言う明確な目標の元3Dプリンターを購入しました。
高価ではありましたが購入に1mmたりとも後悔はしていません。
そして本気で「コスプレと個人メイカーは非常に相性の良い組み合わせだ!」と思ってます。

だって、コスプレはまさに

「自分専用の、自分の要望を満たすプロダクト」

なのですから!

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written by
管理人