23 6月 2013

【書評】コスプレ部の作り方

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【書評】コスプレ部の作り方

このジャンルの漫画が世に出たこと自体。それこそが変化の証なのだろな・・

はじめてでも安心 コスプレ入門』の作者である たかそうゆききさん(@cosplaykobo)に

「コスプレ部の漫画が出るよー」
「マジっすか!買います!」

とツイッターで会話をして、喜び勇んで買いに行ったのが事の発端

久しぶりに強烈なショックを受けた漫画だった。

時代は変わった

女子高生・果穂(かほ)は「夏コミプレ」の会場で、超有名コスプレイヤー「ののみ」と出会う。彼女に魅せられ、憧れてコスプレへの思いを募らせる果穂の前に、やってきた高校の新人教師は…ののみ!?最高の“先生”を得て、さらに仲間を集めようと「部活」にすることを考えた果穂は、部員勧誘のコスプレ・ファッションショーを企画するが…!?教えてあげます、コスプレ部のつくりかた!

登場キャラクターが総じて巨乳だったり、ストーリーが急展開だったり、ROMを作り出したりと突っ込み所も多いのですがそれは些細な事。

この漫画の一番重要な点はそんな事(巨乳とか)ではありません!

主人公:果穂(かほ)が全くコスプレの趣味を周囲に隠さず、普通に非オタの友人に話し。どころか、非オタの友人も「可愛いしコスプレやってみてもいいよ~」と軽く乗ってくれると言う事実

さらに、それを見たコス歴の長い新人教師:ののみ が

「・・イマドキの子ってそうなの───」

とショックを受けるシーン

多分、これがこの漫画で一番重要なシーンなんじゃないかと。

もう「コスプレを隠す時代では無いんですよ」

嘲笑、気づき、脱力、放心

正直言うと最初に読んだ時

「こんなん非現実的過ぎるだろ!初心者レイヤーにいきなりROM作らせんなwww」

と、かなり批判的に読んでいた。

しかし、2~3回読み返している内に徐々に考えが変わってきて

「ネットやコスプレの一般化を考えば、これが今の現実なんじゃないか?」
「これに批判的なのは『自分の過去』しがみついてるだけでは?」

それに気づいた時の壮絶な脱力感

ああ、そうか

さっき嘲笑っていたこの世界が
過去に俺が切望していた世界だったのか・・・

誰に隠す事無く「コスプレが好き」と言って良い世界・・・

もう、今の若いコスプレイヤーさんは
隠れキリシタンのような生活は・・・しなくても良いのか

ハ、ハハハハハ!
良い事!良い事じゃないか!

「俺の若い頃は~」とか言いかけてしまうぐらいに
年月は流れたんだなぁ・・・

かなり放心した

※ここまでショッキングではないかも知れませんが、10年近くコスプレを続けている人は絶対にショックを受けると思います。

料理次第で面白くなるジャンル

「コスプレ部の作り方」は一巻限りなので内容が、かなり駆け足だった感は否めません(仕方ないけど)。

コスプレのきっかけ、衣装の作り方、仲間集め、イベント参加、ROM制作。
新ジャンルの宿命である『説明コマ』が多いのも読み辛い一因。

しかし、このジャンルは上手くやれば凄い伸びると思う。
次はもっと「レイヤーあるあるネタ」(@reyer_aruaru)を元にストーリー漫画でも4コマ漫画でも作ったら受けるんじゃないかと。ネタならそこら中に転がってるだろう。

それこそ、昔のレイヤーさんと今のレイヤーさんの認識違いから来る笑い話とか
イベントでよくある系のハプニングとか、コスプレに血道を上げる人達の努力と勝利の話とか、オタク特有のシニカルな笑いとか。

それを凄い読みたい!

ので、世のレイヤー同人作家さん!チャンスです!

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written by
管理人