私はAmazonに制作したハンドメイド作品(コスプレ小道具)を個人ブランドとして出品しているのですが、その手順をまとめてみました。
これからAmazonに個人ブランドを出品したい方の参考になればと思います。
また、この登録手順は2021年当時の物ですが大きな部分での変更は無いかと思います。
Amazon出品までのステップ
Amazonで個人制作の商品を出品するには大きく分けて2つのステップがあります。
- ブランド(商標登録された名称)をAmazonブランドに登録する
- 販売する商品を①のブランドに登録して出品する(製品コード 有り または 無し)
①から説明しましょう。Amazonで商品を出品・販売する場合、そのユーザーは個人ではなくブランドショップとして扱われます。
そして「ブランドは公的に認められた物 = 商標登録がされた物」でなくてはいけません。
(でないと自称ブランドが横行してしまうからです)
②に関しては当たり前のように思われるかもしれませんが
「公的なブランドの商品」である以上 製品コード(バーコード)が必要になります。
その為、バーコード発行の為にもひと手間かかります。
※製品コード無しでも免除申請するれば出品可能ではありますが、原則必要とAmazon側が明言しています。
必要なプロセスを『お金』と『時間』でまとめると下記の図のようになります。
商標登録に必要なのは『お金』より『時間』!?
『商標登録』の費用
まず商標登録を提出する事になりますので、その概要について説明します。
ここでは書類提出の細かい手順(検索すれば沢山出て来る)は省いたうえ、2021年当時の「私の経験」を元に話を進めます。
商標登録の申請方法はは大きく分けて ①自分で提出する、②法律業者に代行してもらう の2つの手段になりますが
私の場合は①自分で提出を行いました。個人の場合、内容が複雑になる事は無いと思うので十分可能です。
費用は「出願」と「登録」で2回、印紙代などを支払う事になります(いやらしいですね)
合計すると、出願費用 印紙代:12,000円 (1区分)+ 登録費用 印紙代:16,200円 = 28,200円
(※費用は2021年時点の物なので、現在の費用は各自お調べください)
ここで「1区分」とありますが、これは登録する「商標のジャンル」になります。
登録区分が増えるほど費用は増えますのでご注意ください。
『商標登録』の審査期間。1年は覚悟しましょう
一番の問題はここからです。商標登録の審査期間はとにかく長いです。
私の場合登録完了まで 申請13ヶ月 + 異議申し立て期間2ヵ月 = 15ヶ月かかりました。
※「異議申し立て期間」とは登録した商標に対して、例えば第三者が「これはウチのデザインと似ていて、権利を侵害してるからダメです」など申告できる期間になります。
近年「商標登録出願数が激増」している為、審査期間がドンドン伸びているようです。
審査期間の「短縮」は可能か?
法律業者の中には「商標の早期登録をお手伝い」等の文言がある事もあります。
実際、審査期間を短縮できる「商標早期審査・早期審理」と言う制度もありますが
これは「企業向けの特定の条件において」なので、個人がこの制度を使う事は難しいでしょう。
長期間の審査は、どうにもなりませんので覚悟をきめるしかありません。
長期の審査 + 異議申し立て期間 を経た上でようやく、書面にて『商標登録』が手に入ります。
GS1 Japanaに登録後、バーコードを取得
さて、前項までに無事に『商標登録』が済みました。
この時点で、Amazonにブランド登録は可能となりますが、商品の出品は難しいです。
先にも書きましたが、出品商品には基本的にJANコード(バーコード)が必要です。
その為に、次にGS1 Japan(流通システム開発センター)に登録をして、商品にバーコードを発行する必要があります
GS1Japanへオンライン申請
こちらの場合はWebでアカウントを制作してから、オンライン申請する形となり商標登録と比較して大分楽です。
費用は登録料(3年申込):27,500円
登録は1年と3年がありますが、特別な理由がない限り3年で良いでしょう。
1週間もすれば、登録完了の通知が書面で届きます。
商品を登録してバーコードを取得
GS1Japanに登録完了後、サイトに入るとマイページから自分の商品を登録が可能になり
商品登録をするとバーコードが取得できます。
このバーコードを持ってようやくAmazonに商品登録が可能になります!
Amazonへのブランド登録と、商品登録
『商標登録』と『商品バーコード』を取得した事により、ようやくAmazonへの出店準備が整いました
Amazonで販売を開始するページからブランド登録をしましょう。
申請が通ればめでたく、Amazonから認可のメールが届きます。受け取った時は本当に嬉しいですよ!
最後に、Amazonの販売管理画面から商品とバーコードを設定して出品は完了です!
お疲れさまでした!
まとめ
- とにかく『商標登録』が長い!長期戦を覚悟しよう!
- GS1Japanで商品バーコードを登録しないと出品は難しい!
- 手間と費用がそれなりにかかるので、しっかり事前準備しましょう!