グリモワール・オブ・アリスの作り方 – 2020年度版 – Vol.2

さて、グリモワ制作の第2回です

前回はグリモワの本体となる部分の話でした

皆さん洋書は購入済みでしょうか?

今回のグリモワの装丁部分が一番実用的な技術でしょう

平たく言えば『自分でデザインした魔導書を作る技術』だからです

箔押し加工にスタンピングリーフ

魔導書の装飾にはスタンピングリーフと言うアイロンで箔押し加工が可能な素材を使用しています

東急ハンズやAmazonでも購入可能ですが、ハガキサイズでかなり小さいです

そこで、販売元である吉田金糸店さんからロールで直接購入が可能です(20㎝ x 5m)

【吉田金糸店さんのページ】
※ページの下部に「お買い物はこちら」ボタンがあります

値段も良心的なので、私は買いだめしてます

スタンピングリーフの使用上の注意

説明書に細かく書いていますが、スタンピングリーフには少々癖があります

  • 基本的に黒のレーザープリント or コピー機の黒に箔押しできる
  • 合皮には箔押しが『できる物』と『できない物』がある

まず一つ目ですが「普通のインクジェットプリンター」ではダメという事です

もし今後スタンピングリーフのヘビーユーザーになるならば、安いモノクロレーザープリンターを買ってしまった方が良いでしょう

ちなみに私が使用しているのは下記のブラザーのレーザープリンターです

2つ目の合皮への箔押しできる、できない問題ですが、実際に試すまで分かりません

実績として、私のグリモワ作成では「合皮.jp」さんの『シワ入り加工 濃こげ茶色』を使用しています

合皮.jp - 合成皮革の販売

自然なシワ加工を施した合皮レザー生地です。上品なツヤと自然な皺は、本革と見間違うほどのクオリティ。適度な伸縮性があり、施…

「合皮.jp」さんの商品は、ネット通販で購入可能で品質も良いのでお薦めです。

前回のMDFでもそうでしたが、購入ルートの確保が製造の安定につながります

実際にスタンピングリーフを使う

グリモワを例に話を進めます

合皮に金を箔押しするためには、最初に模様となる金以外を抜く必要があります

そこで、白黒を反転したデータを用意

Thingverseでupしている下記のファイルがそれにあたります
StanpingLeraf_book_main_01.pdf
StanpingLeraf_book_main_02.pdf
StanpingLeraf_book_back.pdf

それを印刷し、スタンピングリーフを必要分カットします

その後は、説明書に従ってアイロンで圧着させます

コツとしては表面を圧着させた後、紙をひっくり返して裏面からもアイロンがけをすると綺麗に圧着できます

さらに『抜け漏れ』を防ぐために模様以外の部分抜くための紙でもう一度アイロンがけします

Thingverseでupしている StanpingLeraf_book_main_02.pdf ファイルがそれにあたります

これで、ようやく『綺麗な金箔』が用意できました

面倒くさいですが、手間を惜しまない方が結果として良いものが出来上がります

綺麗に抜けたところで、不要な部分はギリギリまでカットしましょう。合皮に転写時に邪魔になります

後は合皮の上で位置を合わせ、アイロンで再び転写します

綺麗に剥がせばオリジナル魔導書カバーが完成です!

アイロンの転写について

箔押しは『模様の準備』が面倒なのであって、転写作業自体は家庭用のアイロンで全く問題ありません

しかし、1~2冊だったらともかく大量生産する場合はアイロンでの転写は現実的ではありません

そこで、私はTシャツ用の面積の広い熱転写機を購入して使用しています(Aliexpressで購入)

もし、大量生産を考えている人はレーザープリンターと合わせて、購入検討するのもありでしょう

どうやって本に貼りつける?

さて、実際に合皮に金の箔押しができたならば後は簡単です。

両面テープで本に貼り付けてしまいましょう

一冊作るだけならばこれでもう完成です!

お手軽でしょ?

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